資料ではないが、俺にとっては少し興味深いものであった。

こういう風に物語というジャンルで新撰組の資料を読むのも悪くない。






読み進めていると、だんだん眠たくなってきた。

ここで寝たら、きっと閉館になるまで眠ってしまうような眠気だった。

あぁ…ダメだ…寝る…

とりあえず誰か閉館間近になったら起こして…

と思いながら俺は深い眠りについた。






「んんっ…ぁー…」

……まだ意識がぼんやりとした中で考える。

あれ…俺、寝転がってる?

確か俺、図書館で寝たんじゃなかったか…?

しかも、ここ俺の部屋じゃない。

俺の部屋は普通に洋室だし、どう考えても自分のベッドで寝てる感覚とは違う。

布団?しかも間違いなく和室だ