大体支度し終えて、
さっきハンガーにかけた
新品の制服を手にし、
中学生になったんだなあ、と改めて思う。
時計を見て、時間を確認すればそろそろ出なきゃいけない時間で、慌てて着替える。
鏡の前で細かなところを直す。
初めて来た制服は、なんだか少しだけ大人に近付いた気がした。
「…意外と似合うじゃん。」
後ろから来たお母さんにそう言われる。
「…ありがと。よし、行こっと。」
バッグを持ち、そしてお母さんに行ってきますと告げ、家を出た。
…新しい出会いに期待を、膨らませて。
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