自問自答を何回か繰り返してでてきた答え。 ……アイツしかいないよね。 もやもやと頭の中で作り出された顔は、 いやらしい笑みを浮かべているアイツ。 ちょっとプライドが許せないけど、 聞いてみようかしら。 「はぁ」 ひとつため息をついて、 席を立ち、校門へと足を向ける。 すごい憂鬱。 寂れた街を覆う空は、あたしの心と同じように浮かない顔をしていた。