むくりとソファーで寝ていた人がおきあがった。 「…留衣。高1」 めんどくさそうにそう言うと、ふわあっと大きな欠伸。 漆黒の髪に、キリッとした目、通った鼻。綺麗な唇。左耳にブルーのピアス。多分、海斗くんと同じやつ。スラッとした背丈。 パーツは海斗くんと同じだけど、海斗くんと違う、真っ黒な綺麗な瞳、それと何だか色っぽい。 「こら、留衣!ごめんな友愛。こいつ無愛想でさ~」 そう言って、海斗くんはケタケタと笑った。 確かに、海斗くんと留衣くんは、見た目もちょっと違うくて、性格も違う。