記憶をなくした花嫁




すると目の前には、幼稚園ぐらいの女の子を連れた親子が歩いていた。


女の子『ママ~♪パパは何時に仕事終わるの~?』


母親『もうすぐでパパ仕事と終わってくるからパパ来たらまゆの大好きなハンバーグ食べに行こうね♪』


女の子『うん♪』


(幸せな母と子。私もあの時椿と上手くいってたら今頃あんな幸せな家族築いてたのかな。)

それから椿と気まずい雰囲気の中信号機の前で別れて歩き出す。


すると、前を歩いていた女の子がお母さんの手を離し走り出した。


女の子『あっ!パパだぁー!!』と向かい側の歩道にパパが手を振っていた。


母親『あっ…まゆ!!』


目の前の歩行者用信号機は青から赤に変わった瞬間だった。