「はーぃ、出来た!
 翔特製☆パスタ~!!」

「あ、いい香り~!」

「ねぇ! ねぇ!!
 先に食べてみて?」

「うん。
 いただきまーす!」


 ・・・パクッ。


「どう?」

「う~んっ、、」

「ん?」

「おいしぃ!」



パクパクと遠慮ナシにパクつく私に、


「…ったく、いい食いっぷりだよな?」

と、翔は笑う。



「だって、おいしんだもんっ!」


そう答えて、フォークに巻き付けたパスタをまた口へと運ぶ私に、


「…異性として想われていないから、、、かな?」

「えっ?」

翔は視線を一度逸らして、呟いた。

私はその言葉に内心は動揺しながら、冷静を装って、フォークをお皿へ置き、右手を冷たいグラスへと伸ばしつつ翔の方をみると、視線がぶつかった。


「前の傷は、癒えた?」

「前の…?」

「そう。
 前の恋の傷は癒えた?」

「…う、うん」

「じゃぁ、新しい恋してみない?
 ……オレと」