部屋の中へと進み、リビングのドアを閉めた後、悠斗が話し出した。

「ゴメン、翔…」

「きっと、、、。
 翔いた頃から遙の事が気になってて、翔が居なくなって、元気のない遙を傍で見て、勝手に守ってあげたくなった。

 そして。

 気持ちが重なったと思った時に、この手紙が届いて。
 俺はまた遙の気持ちが翔に向くんじゃないかと思って、手紙を隠したままにしてた。
 ・・・やっと 翔の代わりでなく、俺のことを1人の男として見てくれるようになった彼女を失いたくなかった。

 ……ズルいよな、俺」

「ハル……」