翌日。

仕事を終え、会社を出と、

「おーぃー! こっちこっち!」

「?!」


叫ぶ悠斗の声に驚き、私は声の方へと体ごと振り返った!


そして。



悠斗の後ろに、

もうヒトツの人影をすぐに見つける―。



「…え?」
「えっ?」

そのヒトも、

すぐ私に気付いたようで、固まったように見えた。


固まった翔と私に向かって、


「ぷっ。
 何固まってんのー? 2人とも!」

悠斗が笑いながら言った。


私は慌てて悠斗を捕まえ、

「ど、どーゆこと?
 悠斗1人じゃなかったの?!」

と、尋ねた。