「そういうことだから。
 もう、決まった事だから」

軽く【決まった事】を言い放つ翔の胸座を


「はっ? 違うダロ!!」


ハルが、すごい勢いで翔を掴んだ。



「…ん゛っ、、、」

「オマエそんなヤツじゃないだろ?
 ちゃんと話して決めたんじゃねーのっ?」

「や、やめて。
 分かったから。 私は、分かったから!」


私の言葉に、ハルがゆっくりと腕の力を抜いた……



「ゴホッ。
 やりたいことがあるんだ。
 今日から、実家に戻る。
 …荷物もまとめなきゃいけないし」

「う、うん…」

「・・・。」




一瞬みんなの動きが止まって、沈黙になった後、


「もうー、意味わかんねーし、、、。
 何で今、行かなきゃいけないんだよ?
 翔、仕事休むの意味分かってるんだよな?」


ハルが言った。