その違和感は、

一気に嫌な胸騒ぎに変わり、



「あっ。
 私、買い物に行かなきゃいけなかったんだった。
 ちょっと、スーパーに行ってくるっ!」


そう言って、私はソファーに置いてたカバンを慌てるように握り締めた。



でも、

部屋をでようとした私の腕を、翔は捉まえる。


「…座って?」

「・・え?」

「遙も一緒に聞いて?」

「…え?」




翔の硬い表情が、

私を襲い、

胸騒ぎを確信へと換える……