2人でリビングでコーヒーを飲みつつ、TVを見てると


  ガチャ・・・


玄関のドアの開く音がした。




「あ、翔だっ!」



私が立ち上がり、早足でリビングのドアを開けようとすると、先にドアが開いた。


「…ただいま。
 あ、ハルもうきてたんだ」


翔は私に挨拶をすると、リビングに居たハルを見つけた。




「あぁ。
 なにっ~、話しって?」

ハルがそう言った後だった―。


「・・・。」

「・・・?」


翔の様子がいつもと違うのに気付いたのは…。

ハルを見る翔の表情に、すぐに私は違和感を感じた。