佐藤拓真。
この辺でも評判の悪い不良。
おまけに女ったらし。
あいつ…雪姫に何の用だよ!!
「どこ行った!?」
「中庭って言ってた。佐藤先輩…評判良くないし…もしかしたら雪姫……」
高田は言いにくそうに話した。
「大丈夫。俺行ってくる」
俺はダッシュで中庭に行った。
もし……雪姫に何かしたら…
マジで……殺す。
中庭に着いた。
「……どこだ…?」
「やっと来た♪」
…は?
─ガンッ
ってぇ……
俺は後ろから首を金属バットで殴られた。
「…ッ誰…だよ」
フラッとする体を支えながら
後ろを振り向いた。
「……佐藤…拓真」
「正解♪」
「雪姫はどこだよ」
「ちゃんと無事だよ」
そう言うと佐藤の後ろから
男3人が出てきた。
「…雨宮……ッ!!」
その中には手首を掴まれている雪姫の姿。
雪姫に触んなよ…。
「…雪姫を離せ」
「いいよ。そのかわり…お前を……思う存分殴らせてもらう」
「は?」
こいつ…なに言ってんだよ。

