もうすぐ
高校2年に
なる。

いつのまにか
成長していた。

幸せにここまで
生きてこれた。

森が夜中に
作ったばかりの
新鮮な酸素を
思い切り吸う。

美味しい。

少し甘い
春の香りがする。



手を空にかざす。

祝福してくれて
いるかのように、

赤々と
太陽が輝く。

少し低めの雲に
今日こそ、
触れられるかと
思った。

けど、
やっぱり雲。

つかめない。


自分の手が
影で輪郭だけが
浮かびあがり、
黒く見える。

手を下ろし

歩き出す。



学校の
校門に足を
踏み入れる。




私の


人生を変える


学校へと。