「瞳に紅が浮かぶと力が抑え切れなくなって暴走して・・・・何だっけアロ?」




サラがアロに聞く。




「国を滅ぼしてしまうかもしれないのです」




アロが言う。




「・・・ぇ・・・」




「それくらいお兄様はユアのこと心配して、なかなか見つけてこない兵に怒っていたの」




・・・・どうしよう・・・・・。




そんなに・・・・。




「毎日みたいに金色の瞳だからお兄様疲れてるだろうし」




胸が苦しくなる。




ユアに湯浴みをさせてドレスを着せてアロはノディアの部屋まで連れていった。




その途中にミローネに会った。




「・・・・ユア様、ご無事で」




何となくいつもと違う笑顔。




「・・・どうしたんですか・・・?」




「・・・わたくしはノディア様の側室ではなくなりましたの」