伏せた瞳に長い睫毛。
愛おしい人が目の前にいる。
ユアは首を振る。
「・・・ぃぇ・・・そんな・・・・」
すると馬車がガタリと揺れる。
シャランとイヤリングがユアの着ている服のポケットから落ちる。
「・・・っ」
ユアはすぐに広い上げて手の平の中に入れた。
・・・・まだ持っていたなんて知られたら・・・・。
ユアはノディアから離れて小さくなる。
「・・・ユア、勝手に離れるな」
「・・・ひゃ・・・・」
「お前が居なくなってから気づいた。お前は俺にとって特別な女だ」
「・・・ぇ・・・・」
ノディアは更に抱きしめる力を強くした。
「・・・俺は・・・ユアが好きだ・・・お前の全てが欲しい」


