「・・・ノディア様・・・・・・」




好きです。




心の中で呟いた。




ユアはノディアの枕元にサラに習ったこの国の言葉で書いた手紙を置いた。




「・・・・ノディア様・・・・さようなら・・・・どうか早く目覚めてお体を治してください」




小さく震える指でノディアの髪に梳いた。




「・・・」




そっと部屋を抜け出して城の窓から外に出た。




・・・さようなら。




城の外に出たユアは暗い街に消えた。




・・・・
・・・
・・





ユアが消えた次の日の朝。




まだ日ののぼる前、ノディアは目を覚ました。




「・・・・」




ゆっくりと瞳を開けた。




起き上がろうとすると腹部に激痛が走った。