ユアたちのいる城はパニックだった。




「王の意識がない!!??」




「この国はどうなる!!!???」




ユアは運び込まれた意識のないノディアを見て言葉がつまる。




腹部に巻かれた布にも血が滲んでいた。




顔も白い。




「・・・・っ」




ダランと力なく運ばれるノディア。




「貴様が!!!!貴様のことを毎晩ノディア様は・・・!!!貴様が邪魔なんだ!!!!」




すごい形相をしたマヲが一目散にユアの元に来てそう言った。




マヲの怒りの矛先はユアにだけ向かう。




「・・・す・・・すいませ・・・ん」




意識のないノディアをみたユアはパニックになり震えながらマヲに頭を下げた。




「ユア!!!!??正妃が頭なんか下げないの!!!それとマヲ!!!!正妃に向かってその言いよう!!!!」