「・・・ぁ、あの・・・ミローネ様・・・・」
「?」
「ノディア様にはどんな物を贈っているのですか・・・・?」
ミローネがクスリと笑う。
「正妃のユア様が何をおっしゃるのですか」
たっぷりの嫌味が含まれた言い方。
「わたくしは、国1番の職人に作らせた指輪や島一つとかですわ」
サラリと言うミローネ。
「・・・・ぁ、ありがとうございました」
・・・私なんか絶対無理だ・・・・。
ユアはまたトボトボと部屋に戻る。
部屋に戻るとイヤリングが目に入る。
こんな安物・・・・、ノディア様が気に入るわけないよね・・・・。
シャラ・・・と小さく太陽に反射して輝いたイヤリング。


