「違うよ!!お兄様が悪い!!!だから元気だして!!」
「・・・ぅ・・・ん」
城の中ではミローネがチヤホヤされていた。
ユアへの扱いより良くしている。
城内ではユアが正妃から引きずり落ちてミローネが正妃になる日が近いと噂されていた。
「・・・」
「ユア様、いかがなされました?」
ミローネがボケ-としたユアと廊下でバッタリと会うとニコリと笑って言う。
「・・・ぃ・・・ぃえ」
艶やかな髪。
上品な立ち振る舞い。
ユアはふと思い出す。
ミローネ様からの貰い物のほうが良いってノディア様・・・・言ってた・・・・。
目の奥が熱くなる。
こんな綺麗な人に敵うわけないのに・・・・。


