「ユアの扱いは苦手だと知っているがあんまりだ。」




ディジュドはそう言うとさっていく。




手に残る片方のイヤリングを見た。




さっきのユアの顔が浮かぶ。




「・・・」




「ノディア様、明日からのことでお話しが・・・ノディア様!!??その頬はいかがされましたか!??」




「・・・なんでもない。」




イヤリングをポケットに入れるとカツカツと歩きだした。




・・・
・・





次の日からノディアは戦に出かけた。




ユアはしばらく部屋に引きこもっていた。




「ユア、もうお兄様なんかほっときましょう」




「・・・私が悪いんだよ・・・」




ユアは小さく呟く。




「私なんかがノディア様の言うこと聞かなかったから」