「・・・ぅ、うん・・・・」
緊張する。
あの宴の日以来だ。
「ノ、ノディア様・・・・これ・・・・」
「・・・」
ノディア様に渡すと無言で受け取る。
イヤリングをひとつ袋から出す。
そうするとノディアはフッと少し笑う。
「・・・・これはなんだ」
「イヤリングです。ノディア様にプレゼントです」
「そうか」
カツン!!!
ノディア様が手に持っていたイヤリングひとつを床に投げ捨てた。
「・・・ぇ・・・・」
「俺がこんなもの貰って嬉しいと思うか?ミローネからの貢ぎ物のほうがまだ良い。俺の許可なしに城下街にでたあげくにこんな安物を、呆れ・・・・」
気がつくと涙が頬に伝っていた。
「・・・・っ・・・・そ・・・そうですよね・・・すいません・・・・」


