「・・・っ・・・」




私は駆け足でノディア様の横を走りさる。




・・・私・・・我が儘・・・・。




サラのいる書斎に向かってトボトボ歩いた。




それから毎日のようにミローネとノディアが二人でいる所をユアは見ていた。




モヤモヤと胸が苦しい。




「・・・ユア様?よろしいかしら?」




ある日、ミローネに呼び止められたユア。




嫌と言えるわけなくて、頷く。




するとクスリとミローネが笑う。




「ノディア様はどんな香油が好きかご存知?」




「・・・ぇ・・・?」




思わず声が出た。




「また今度寵愛される時はノディア様のお好きな香りのほうがいいかと思いましたの」




寵愛・・・・。