図書室に向かう足がだ
 んだん速くなる


 図書室の近くで
 男女の声が聞こえて
 きた



 「やぁだぁ‥行かなきゃ
 ダメなの」


 「みー、お願い教室帰っ
 て」


 男の子は顔を見なくて
 も分かる


 こんな甘くて優しい声
 は詩音しかいない