「ただいまー。」 「おかえり。合コン、どうだった?」 私が帰ってきて早々こんなことを言うのは、私のお兄ちゃんの浪川 亨。琉威くんの友達です。 「んー…。」 「俺の癒兎に手ェ出したりしたらぶっ殺すけど。」 「え…。」 永澤くんのことなんか口が裂けてもいえないっ! 「べ、別に何も…。」 「そうか。」 そう言うと、お兄ちゃんは柔らかい笑顔を浮かべた。 「癒兎、何食いたい?」