「あってめ、今ゲームしてただろ!」

「だからそれを止めろって言ってんの!」

「馬鹿のくせに姉貴面してんじゃねーよ。リモコン貸せ!」

「やだー!」


リモコンを奪おうとする弟。

必死で抵抗するわたし。


「花のくせに花のくせに花のくせに!」

「考のくせに考のくせに考のくせに!」


中学生の考と高校生のわたしは体格はそう変わらないけど、力じゃ勝てない。

だから遠慮なく腹を蹴っ飛ばした。


「――いってえ!!」


そして、怒った弟はわたしのビー玉を窓から投げ捨てた。

家の隣の公園に。