泣き顔にサヨナラのキス

 


「なぁに?孝太のことで悩みでもあるの?今がイチバン楽しい時期なんじゃない?」


みどりは赤ちゃんをあやしながら、少し疲れた笑顔を見せた。


「うん。まあ、楽しいよ」


「じゃあ、何で浮かない顔してるのよ?もしかして、浮気疑惑とか?」


「そんな事、あるはずない」


あたしは、みどりの突拍子もない言葉を頭を振って否定した。