熱を持つ舌と繊細な動きの指先に翻弄されて、自分のものとは思えない甘い声が漏れる。 「ぁっ……んっ」 「気持ちいい?」 その声に目を開けると、見たこともない妖艶な表情の原口係長と目があった。 恥ずかしい。だけど、もっと原口係長が欲しい。 こんな気持ちになるなんて思わなかった。 「もっと……」 あたしのことを好きになって。 それが無理なら、せめて今だけ。