息を飲んで原口係長を見詰めた。 だったら…… 「あたしを抱いて下さい」 「……は?」 原口係長の切れ長の瞳がゆっくりと見開かれる。 唖然とする原口係長に近づいて、ソファに押し倒すと馬乗りになった。 「何のマネ?」 「黙って下さい」 泣いてしまう。あたしだって、何でこんなことをしているのかわからない。 原口係長のパジャマのボタンを一つ外したところで手首を掴まれた。 「よせって」 「嫌です」