孝太にとって、あたしは初めての彼女。 過去のトラウマが原因で今まで彼女が居なかった孝太。 そんな孝太の事を、あっちの方だと思っていたのは、あたしの勘違いだったけど。 「だから、何ため息ついてるのよ?」 「えっ?あっ。ごめん」 ……そうだった。 今日は同僚のみどりの家に、赤ちゃんを見に遊びに来ていたのだった。