孝太は気にも留めずに、そのまま電話の相手と話し始める。 「お疲れ様です」なんて言っているから会社関係なんだろうけど。 あたしはそれより、そのメモが気になって仕方が無かった。 なんだか、イヤな予感がする。 見ない方がいいかもしれない。 そう想っても、足元に落ちているそれに手を伸ばしてしまった。