あれから、色々考えて異動の話を受けることに決めた。


孝太とは仲直りをすると言うより、会社で言葉を交わすうちに、いつの間にか、普段通りに戻っていた。

結局、あたしが一人で不機嫌になっていただけで。


孝太は相変わらず、気に留める様子もないし。


今までは、こうやって何となく仲直りをして。


時間が合えば、一緒にランチに行ったりしていたけど、これからは、約束をしないと逢えなくなる。


本当は少し怖かったりする。だけど、あたし達は大丈夫だと信じていたい。