「好きなんです」


「山本さん、あたしもだよ」


「別れてください」


「イヤです」


「ふふっ、ですよね」


お味噌汁を飲み干して。


「このお味噌汁、少し濃くないですか?」


そう言って、山本さんは涙ぐんだ。