手を止めて、山本さんを見詰めた。


「努力しました。ものすごく。

正直に言うと、ずっと今まで孝太君のことを想い続けていた訳じゃありません。

だけど、職場で偶然出逢ったら、また好きになってしまいました。ごめんなさい」


「どうして、謝るの?」


「……何となく、です」


「ダイエット、頑張ったんだね」


「今の私があるのは孝太君のお陰です」


「……うん」