泣き顔にサヨナラのキス



「どうして」と山本さんは言葉を続けた。


テーブルに今日の日替り定食が届けられる。


「孝太君の彼女が野上さんなんですか?

もっと、綺麗で可愛い人なんて、孝太君の回りに沢山いるじゃないですか。

仕事だって特別できる訳じゃないし。

だから、私、孝太君のことを諦められません。
失礼な事を言っている自覚はあります。だけど、」


「わかった」


少し強い口調で山本さんの言葉を遮った。