泣き顔にサヨナラのキス

    

「明日さ、ミーティング、俺と伊藤課長出れないから」

「えっ?」


「客先に、朝一で同行だから」

「そうなんだ、大丈夫?」


「……最初の俺の対応がまずかったんだ。こんな大事になるなんてさ」


はぁと溜め息を吐く孝太。


そんな孝太に、あたしは掛ける言葉が見付からなかった。