泣き顔にサヨナラのキス

   

「あたしも、大好き」


「え、何が?」


「……とりの照り焼き」


「ふうん」


そう言って、孝太の顔が近付いて。


あたしは、条件反射で目を閉じた。



……ん?


だけど、数秒待っても、何事も起こらない。