「初めてだから……」 「……」 「カナが嫌なことや、して欲しい事、カッコ悪いけど、教えてくれないとわからない」 そこまで言って、孝太は「あーもう」と頭を振った。 「カナはさ、どうして何も言わないわけ?」 振り向いてあたしの肩を掴む。 孝太の綺麗な瞳が揺れていて、まるで心を映し出す鏡みたいだと想った。