あぁ、もうこの空気堪えられない。 「お先です」と言い掛けた矢先、「お前たち、もしかして喧嘩してんの?」と原口係長に先を越されてしまった。 「いいえ」 間髪入れずに答えたのは孝太で。あたしはただ黙っていた。 「ふうん。あ、小林、この前、野上を俺の家に泊めたから」 原口係長は何でも無い事のように、お茶を啜りながらそう告げた。