「カナ、」 「ごめん、着替えたいから向こうにいって」 狭い独り暮らしの部屋に逃げ場所なんて無いに等しい。 スーツを脱いで部屋着に着替えると、次に何をすればいいのか分からなかった。 「ね、カナ。俺、出先から事務所に電話したよ。伝言聞いてない?」 「聞いてないけど。誰に頼んだの?」 「え、山本さん……」 ――…やっぱり