「犬、ですか?」 「そ、お前見てると、なんか思い出す」 その言葉に勢いよく顔を上げると、あたしの頭が原口係長の顎に激突。 「痛っ……」 「いってぇ、お前なぁ」 「ごめんなさい」 ……原口係長に、頭突きしてしまった。