泣き顔にサヨナラのキス


 

「先輩、梶間食堂にランチ行きましょ」

孝太が当たり前のように声を掛ける。

お財布だけを持って席を立った時、彼女が「あたしも一緒にいいですか?」と小走りで着いてきた。


ダメだって言わないこと分かってるでしょ?


「いいよ」


軽く孝太が返事をして、三人で向かった。


……だけどさ、なんで孝太の隣を君が歩くかな。


三人並んで歩くほど、歩道は広くないし、まして迷惑だし、必然的に後ろに下がったけど。


なんか釈然としない。


こんなことなら原口係長も誘えば良かった。


いや、なんとなく。