気持ちだけが逸っていた。 孝太に逢えることだけを考えて、熱くなる頬を軽く押さえた。 落ち着けあたし。 だけど、やっぱり思い浮かぶのは孝太の笑顔で。 あたしのドキドキは鳴り止みそうもない。 どうして、こんなに好きなんだろうと想う。 本当に…… 子供じゃないのに。 初めての恋じゃないのに、どうしていいのかわからない。