「あー野上、伊藤課長と飲み直すけど、お前も来るか?」 「い、行きます!」 嬉しかった。 一人で部屋に戻れば、いつあるかも分からない、孝太からの連絡を待ち続けてしまう。 それだけは、どうしても避けたかったから。 即答だったあたしに、原口係長は「お前なー、たまには断れよ」と笑った。