明日の準備を家でしたいんだよね。


わかってるから。


「ね、キスして」


甘い、甘いキスを頂戴。

意地悪されても、余裕でいられるように。


そっと、唇が重なって。

何度も触れるだけのキスをした。



そして……


孝太は名残惜しそうに、帰っていった。