泣き顔にサヨナラのキス


 
 
一緒にいるのに、寂しいってどうしてなんだろう。


食事が終わったら、孝太は帰ってしまう。


そう思うと、スプーンを持つ手が止まる。


「食べないの?」


「えっ、食べてるよ。孝太、おかわりは?」


「うーん、どうしようかな。今日はいいや。明日早いし」


ひとりで手を合わせて「ごちそうさま」を言う孝太。


お茶をぐっと、飲み干してティシュで口元を拭った。


もう、帰るの?


やだ、もう少し一緒にいてよ。