泣き顔にサヨナラのキス



 
「この飲み会、女子率高くないっすか?」


頬杖ついて、プリントを眺めながら、孝太がボソッと呟いた。


「知らないわよ。誰が他の部署まで誘ったの?」


「原口係長じゃないですか?」


えっ?原口係長?


まぁ、問題ないけど。原口係長はフリーなんだし。


そう思いつつ、何故だか涼子さんの顔が頭に浮かんだ。


「……けんちゃん、か」


ふと視線を感じて、その方向に顔を向けると、唇を尖らせてあたしを睨む孝太と目が合った。