泣き顔にサヨナラのキス



 
何度もキスをした。


このまま、唇がくっついてしまうじゃないかって、心配になるほどに。


あたしと孝太は毎週末、一緒に過ごすわけじゃない。


あたしに用事が有ることは滅多にないのだけど、孝太は大学時代の友達と頻繁に会っているようだった。


いつになったら、その友達に紹介してくれるんだろうと思いつつも、自分からは言い出せずにいて。


だって、あたし。


孝太の部屋の合鍵すら、貰ってないのだから。