強・憑いていますか?

 大丈夫?などと、まためいに、必要以上にせまるんじゃない。
 イラッとしかけた私は、めいの後に続いて入って来た瞬のおかげで、心のバロメーターが一気にご機嫌モードに変わる。
 でも…今の話、瞬に聞かれちゃったかも。
 「コウ、帰ったんじゃなかったのか?」
 五十嵐が杉崎へと話しかける。
 「めいが、忘れ物したらしくってさ。」
 めいが、机の中から出した物をカバンに入れながら、瞬と話している。
 ━おぉー、私のお気に2トップ揃い踏みだ。
 瞬と、目が合った。
 その拍子に、瞬が意を決したように言った。
 「あの、皆さんに、相談したい事があるんです。」
 と、ここにいる5人を見ながら言った。