どうやら方向音痴らしい。これで来るのは二回目ということ、それに 建物から外を出たことがないなら致し方ない気もする。 「二人とも、お茶飲みませんか?」 お茶をご馳走になることにした。 少年の名前は、三基乃里というらしい。 緑色の髪に、緑色の目、 うん。自然といった感じである。 少年は制服に着替えて俺達を、 部室に案内した。 制服姿も似合っている。 少し袖がぶかっとしている所がまた、似合う。 少年が入れてくれたハーブティーを飲みながら、 おからクッキーとやらをいただいた。