「あ、ねえ!クイズなのだけど」

仕事中に客に話しかけるな。
転校生は、
コンビニのユニフォームを着ていた。
いや、これは、なかなか。似合っている。

「聞きなさいよ!」

聞かないと仕事をしそうにないので聞くことにした。俺はとりあえず、
パンを買うことにした。

「いいこと?
ここに腐ってるパンと、腐ってないパンがあるわ。片方は賞味期限が6月7と書いてあるわ。
もう片方は8月5、つまり二日前の日付。
さ、選んで!どちらが腐ってると思う?」
「…」
「早く選びなさい!」
せっかちである。
「普通に考えて6月だろ」
「どうして?」
「2ヶ月過ぎてるだろ」
「ひっかかったわね。これは、ミスリードよ!
つまりこのパンは、未来の6月のパンなのよ!日付だけで判断しないことね!」
「な!?」
「ふふーん。にやにや」
にやにやを口でいうな。
「いや、ないだろ…」
「何よ負け惜しみ?」
「…お前、俺が6月のパンが腐ってないって言ったら、二ヶ月たってるのに腐らないとかありえないわ!ばーか。っていうだろ?」
「当然よ!」
「…」
帰ることにした。

「あ、ちょ。待ちなさい!これは教訓なのよ!聞きなさいよー!」




コンビニを出た所で、
寺崎から電話がかかってきた。まぁ、携帯メモリーには、寺崎と家族しかないのであるが。
というか、連絡とらないのに、百件とか入ってる意味が分からない。
まぁ負け惜しみであるが…
電話にでることにした。